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大切な日になったのは歳のせい?

大切な日なのかもしれない・・・と思えるようになったのは
親と離れて暮らし10年ほど過ぎてからだろうか。

今までこれといって何もしてこなかった「父の日」の存在。

同じく母の日もただ商用に勝手に誰かが決めた記念日なんだと
思いつつ・・・何もしないよりマシかなと電話だけをしていた。

しかし、少しずついろんなものが自分の中で変わっていくのを
歳を重ねるようになって感じるようになってきた。

今までいろんな人と出会い、そして別れを経験し
頭の中でしか存在しなかった「命の限り」というものが
リアルに心に感じるようになってきたからかもしれない。

毎日自分のことで時間に追われ過ごしている僕の
近くにも命と闘いながら生きている人もいる。
そして、遠くに行ってしまった人もいる。
自分が今ここにこうやって生きているのは、たまたま
偶然じゃないのだろうかと感じる瞬間。

父や母もいつしかいなくなってしまう日が来るのだろう。
そして自分もいつ来るか分からない・・・。

今まで何年生きてきたかよりも
これから先どうやって生きていくのか
何を大切にして生きていくのか
そのことがとてつもなく大切に思える日。

本当であれば、こんな日くらい一緒に過ごせるといいのだが・・・

今年の「父の日」は、メールと抹茶プリンを送った。
甘いもの好きの父、しかし少し糖尿もある体なので
ただの甘いプリンではなく、抹茶プリンにした。

父から、「ありがとう」とメールが届き
そして最後に「家族なんだから気を使うなよ」と一言も・・・。

電話だと会話が続かずすぐに切ってしまいそうだから
独り言としてここに書いておこうと思う。

本当は気を使っているというよりも
感謝の気持ちというよりも・・・
「ごめんね」という気持ちが本音なのかもしれない。

近いうちにきっと一緒に暮らせる日が来ると思う。
それまでもうちょっと東京でがんばるから・・・ごめんね。
by bbfry | 2007-06-18 01:10 | HitoriGoto

東京と滋賀を行ったり来たり、どこに住むかより毎日旅をしたらいいじゃない。


by nini